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台風19号災害の報道等を見て思うこと 4 [課題 治水・利水]

台風19号災害の報道等を見て思うこと 4


 行政は予防だ。
 今回の災害のウィークポイントは何だったのか。
 そこを早急に応急対策をしておかなければならない。
 越水を起こすと、堤防決壊という住民の生命身体財産に、破壊的な致命的な損害を与えるので、越水を防ぐ必要がある。
 台風20号、21号が迫っている。
 そうでなくとも、夕立ち程度の雨でも秋の長雨、梅雨時期等は、何日も降り続くため、大きな洪水被害や土石流、土砂崩れを引き起こしかねないのである。
 今回越水箇所とその前後、河川の蛇行するところ、狭窄部、河川と支流・用水・下水の合流点、橋のあるところ、河川の堤防で水が衝突するところ、ゴミが引っかかりやすく水位が上がりやすいところ、川の流れが駆け上がってくるような、逆向きにつけられた河川敷に降りる道など、えぐれて弱くなっている堤防その他が越水しやすい場所である。
 そこを土嚢等で、現在以上の高さに数列数段積み上げておくべきである。

 なお、用水や下水の河川に合流するところは、水門、逆流防止扉、防止弁の点検をしておくとともに、ないところは、簡単に、設置取り外しができるように代替措置が考えられないか、検討してみる。
水門を閉じたり逆流防止弁が作動すると、内水の排出ができなくなるので、エンジン発電機や、エンジンポンプと排水ポンプをあらかじめそばに配置しておく必要がある。
 しかし、本流に越水の恐れが出ると排水してもそのまま戻ってくるとか、越水の範囲を広げ大災害の範囲を広げることになりかねないので、排水できなくなる恐れがあるが、連絡を密にし、できるだけ効率的に排水できるように準備したい。
 越水が少なくなるよう、堤防高をあらかじめ高めておく方策が土嚢積み等である。

 そのほか、気づいた点を、以下に未整理のままだが、記したので、参考にしていただき、よりよい方策があればそれを実施するようお願いしたい。
 国県市町村の連携を期待する。
 みんながみんな同じことをしていてはならない。
 作業を分担し、少しでも効果が上がるよう効率的に動いてほしい。
 時間を無駄にしないでほしい。


 埋め立てして、土塊量が増えれば、そこへ何トンか保水し、河川へ流れ出る水量が減る。 低地の埋め立てを進めるべきだ。
 公共事業として、浚渫土砂を利用した、順次埋め立て地への移住公共事業を制度化すべきである。


 山の土塊も保水力の要素であるが、年々、流水で削られ、土塊が流れ出し、保水力が減じていく。
 今後、渇水と洪水が同時にやってくる時代になっていく。
 何とか、土塊流出して谷がどんどん深くなるところへ、浚渫土砂等で埋め立てし、両岸の崩落防止をするとともに、保水力の量を増やしたい。
 かなりきちんと、崩落、流出、地滑り対策等を講じないと、頭の方に土塊をいただく形になるので、技術の粋を尽くしてほしい。
 東南アジアで対策不十分だったため、下流の村落が全滅したことがあるので注意。


 ダムをいくつか追加して造り、水力発電に余裕を作り、洪水調節機能を高めるとこも検討すべきだ。
山や近くの山里に、洪水調整ため池、上流部等の河川に、コントロールしたい流水量を計算して、スリット幅を決めて、スリットダムの追加をして、一気に流れ下ってこないようにする。
 ゴミ対策等メンテナンスに便利なように配慮する。


 各家庭等に危険でないところでは地下浸透量を増やし、危険なところは貯水タンクを設けて流出水量を抑制。

 大面積等の開発建築には、雨水流出コントロール施設設備を義務づけ。

 緑化を進め、草木に吸い上げてもらうことにより、保水、水固定する量を増やす。
 植栽

 河川、湖、ため池、海の浚渫と低地の埋め立て。

 水を水素エネルギー等にする事業の拡大、とそのための貯水池の整備。


 自家発電、冷暖房、給排水機器の完全防水、機能維持持続性の確保。
 設置箇所の見直し。


 災害ゴミのリサイクル、リユース、リデュースの体制の整備。各メーカー、修理業の参加。
 可燃ゴミ、埋め立てゴミ、資源ゴミの分別。


 トレーラーハウス、コンテナハウス等による仮住居、ボランティアのキャンプ、給水コンテナ、燃料コンテナ、トイレコンテナ、入浴コンテナ、炊事コンテナ、通信コンテナ、電源コンテナ、医療コンテナ、事務所コンテナ、冷房コンテナ、暖房コンテナ、送風コンテナ、照明コンテナ、介護コンテナ、重度医療コンテナ、酸素・水素・麻酔・燃料ガスコンテナ、飲料水化コンテナ、遠隔リモート基地コンテナ、映像機器等送受信コンテナ、
洗濯コンテナ、ATMコンテナ、インターネットアクセスポイントコンテナ、災害情報拡声器コンテナ、冷凍食品コンテナ、冷蔵食品コンテナ、消毒コンテナ、紫外線滅菌コンテナ、洗浄コンテナ、保存処理コンテナ、自動販売機コンテナ、水防品コンテナ、避難所コンテナ、薬局コンテナ主治医とワイヤレス通信による処方箋の発行と調剤、宅配コンテナ、コインロッカーコンテナ、キャッシュレスカードロッカーコンテナ、シャワーコンテナ、

 トレーラートラック

 シュラフ、枕、防寒着上下、防寒靴下、ロングタオル、湯たんぽ、湯沸かし
 寒さ対策の最大の要素は、食事(炭水化物)、温かい食事、三食あるいは適宜カロリー食。恒温にするにはエネルギーが必要。
 温かい甘酒、アデノシン三燐酸。
 チーズ、ホットミルク、チョコレート
 乾パン、温かいおにぎり。
 つぶつぶコーンスープ。


 マスク、ゴム手袋、雨合羽、長靴、ヘルメット、日よけ防止、

 ゴムボート、エンジンスクリューモーターボート、ホバークラフト、水上ジェット、ヘリコプター、水陸両用車、エンジン、くみ出しポンプ、発電機、投光器、モバイル街灯、
捜索ドローン、拡声器ドローン、位置情報付き画像伝送ドローン、衛星監視、高所カメラ

 泥吸引クリーナー、泥洗浄吸引クリーナー、消毒機、消毒薬、
 道路清掃車、散水車、


 クレーン、バックホウ、ブルドーザー、コンクリート製品運搬車、ダンプ、
 杭ねじ込み車、くい打ち車、
 くい打ち振動が堤防に悪影響を与え決壊を誘発することもあるので注意。

 仮設橋設置車、仮設堤防設置車

 破砕車、遠心脱水車、分別車

 土砂分別車、振るい車


マンホールふたのボルト止めと、水密・機密性の確保。

 逆流防止装置の水密性の向上


 堤防法面への自然に優しい、自然に帰る法面凝固剤と散布車。
 草や緑化植物の種を含めて糊面に吹き付ける。速乾であること。水密性が高いものであること。
 法面保護応急対策用。


 浅川ダムは、止水ができないのか。試験湛水はどうしたのか。
 やはりきちんと柔軟に対処できる水門付きの総合ダムとすべき。
 穴あきダムは、あれだけの高さ深さだと穴が小さければすぐつまりメンテナンス費が高くつく、穴が大きければ、洪水調節機能がなくなると指摘しておいた。

 水位計と、監視カメラの両方が必要、雨雪風雹あられ紫外線その他故障の原因となる風雨等にさらされ続けているので、いざというとき故障しやすいため、二重化等を図っておく必要がある。停電対策も。

 降水量測定と、流域の流量計算によるトータル制御システムの構築


 事後点検の難しさ、まだ泥水で護岸の根元が見えない、全て徒歩で点検する人員と時間がないので、勢い、車で見て回り大きな被害が気づけたところしか、詳細点検ができない。
 草の陰や、ゴミの陰や近づけなくてよく見えない所等

 泥水下でも把握できる超音波映像化、危険計算システムの構築。
 無人ドローンによる自動点検、
 災害常習地、危険箇所、特に住民被害の大きいと思われる箇所の自動調査計算通報機の構築(堤防含水量湿潤量、堤防の振動量、ひずみ、変形、ひび割れ、空洞化、えぐられ箇所、流岩石の衝突状況、ゴミの付着状況等)

事前に準備できる対策は全てしておくー、事前にできないところは、最短処理で対応できるように資材や体制を整備


 公立施設の入所者は、一般健常者と異なる扱いを必要とするから、一般消防職員、警察職員、自衛隊にまかせるのは、本来不適切である。
 公立施設等は、事前の避難を早くする必要があるので、逃げ遅れることがあってはならないものである。
 どこよりも早く避難行為しなければならない。
 高齢者の避難準備とか、高齢者避難警報等このような事情も同様の趣旨であろう。
 それ以上に入所施設の者の避難は早く取りかからねばならないし、一般避難と別のとりあつかいを要するのである。
 とりあえず、公立病院ネットワーク、公的病院ネットワークで避難と受け入れの体制必要な機材等の準備整備を行い、さらに地域病院や老人ホーム等の入所者の受け入れ等も整備すべきである。
 そして、他市町村区域、他都道府県域の同種施設との連携まで含めて考えないと収容能力が全く足りないことになるだろう。
 ベッド数が削られ続けているので、避難者は、ベッド毎避難する等の配慮等が必要であろう。
 今回のリハビリが、浸水時避難完了していなかったこと自体が問題である。

 リハビリも含め、今回の反省に基づき、防災・避難計画を見直し、試行訓練しておくべきだろう。


 水防研究所、砂防研究所、土木研究所および研修所が長野県にほしい。
 災害常襲地なので、技術の改善高度化を研究していることが必要。
 その成果を実際に実習工事して、土木業者の技術アップにつなげたい。
公共事業が減ったり、予算が削られると、経験がない業者が増えてしまい、既存の技術すら継承されなくなってしまうことが不安である。
 実習でも実際に役立つものが完成するように予算化されれば、実習している経費でも対策工事等ができて助かる。


 浸水想定区域内の避難場所が、浸水深度内にある体育館しかなければ、そこへの避難はできない。
 浸水深度内にない2階の体育館があっても、出入りができなくなるものは、避難場所にできない。
 校舎等で浸水深度内にない階数の教室等があって、屋上にヘリポートとなる広さがあり、十分なエネルギーと孤立しても数日間耐えられる備蓄が浸水被害を受けない場所にあるところは、避難を受け入れるべきである。
 そのために、屋上から、ボートを下ろしたり持ち上げたりできる設備を整備することも考えられる。
 そこが、救援物資等の荷揚げ荷下ろしに使えたり、人間の出入りができるものがさらに良い。
 このことにより、浸水度合いに応じて、どの階からも出入りできるようにしておくべきである。
 屋上にヘリポートを整備しておく。
 エネルギー、電気、機器等が使えなくならない場所に保管しておくよう見直すべきである。
 浸水区域内の校舎等は、浸水しても機能できるよう見直しをして、整備しておくべきである。
 地域情報センター化するときにも合わせて見直し整備したい。
 校舎は、できるだけ高層化しておくことが望ましい。
 中高一貫校化に併せて整備したい。


 低地埋め立て移住事業を計画的に行うのが一番良い。
 何年かかっても、埋め立てかさあげをしていくべきである。


 長野の河川は、急流が多く、流れてくるのは、水と土砂とゴミだけではない。
 そばにいれば聞こえてくるほど、ゴツッゴツッと岩石が衝突しながら流れていくのである。
 他の都道府県の大河川と比較すると、長野県の河川の流れが恐ろしいほど荒々しいことが見て取れると思う。
 対策工事もそれなりの技術と頑丈さが必要である。

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