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台風19号災害の報道等を見て思うこと 2 [課題 治水・利水]



 今回の千曲川の越水、決壊で思ったのは、越水のところで、関係行政者や関係業者がおらず、土嚢積みすらなされていなかったこと、決壊箇所の止水工事の着手が遅く、上流側から、重機が一台しか稼働していなかったこと等が残念である。

 水防訓練では、土嚢積みや、木流しとか、ゴムシート設置とかいろいろ訓練しているようだが、そのような作業のあった形跡すら見ることができなかったこと。
 訓練が生かされていないことと、組織的な体制になっていないことが推測される。

 避難場所も前に指摘しておいたが、十分なスペースがないこと以前に、浸水想定区域内にあり、近づけなかったり、かえって危険だったりしたのではないか。
 
 県立施設のリハビリセンターが、消防の救助に頼っていたのが、申し訳なく思う。
 土日祝日にかかった12日以降は、関係機関のほとんどの職員を動員できたのではないかと思うのだが。
 水防倉庫やダム管理事務所等にボートも配備されていたのではないかと思う。

 自衛隊のヘリが来た後でやっと県警のへりが救助作業に関わった。
 県の防災ヘリは、ついにテレビ画面で見ることはなかった。

 用排水の落し口が、橋の橋台の近くにあって、橋台のあたりに落ちて、橋台の根元を弱くしている恐れがあった。
 橋のあるところが狭窄部となり、橋台あたりにかなりの水エネルギーが衝突している状況に見えた。
 橋の近くが、護岸がなかった。そのため、橋にゴミが引っかかり、水位が上がって、越水すると一気に決壊しているところが見られた。

 曲がっているところとか、支流の合流する地点に護岸がなく、土盛り植栽だけの堤防で、一気に削られ欠損や決壊が生じていると思われるものがあった。
 水衝部ができるだけなくなるよう、改築すべきであるし、水衝部は必ず、護岸を危険度に応じた強度で整備すべきである。

 越水した近辺は、堤防全体を高くするか、コンクリート壁でかさ上げ等すべきである。

 立ヶ花の狭窄部で、水がせき止められる感じになるので、どんどん土砂の堆積が進むので、恒常的に河床掘削等を必要とする。

 堤防より低いところの建物は、改築するたびに50センチなり1メートルなりかさ上げしてから建てるようにし、都市計画でも低層住宅指定地域にしないようにしてもらいたい。
 堤防上に広いスペースを作り、決壊したときにすぐ対応できるように、コンクリート製品等をストックしておくべきである。
 堤防へ工事車両のアクセス道路をしっかり確保しておくべきである。

 日銀から国土交通省に無利子融資を受け、それで必要な河川拡幅等工事を早急に実施できるようにしてもらいたい。

 地球温暖化で、頻繁にこのような大雨等が生ずることが確実なので、早急に確実な対策を講じてほしい。


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