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台風19号災害の報道等を見て思うこと [課題 治水・利水]



 千曲川が穂保地区で決壊し、1,200haにわたって、浸水被害が生じた。
避難せずに二階にいて、ヘリコプターで救助されている人が結構いた。
決壊する前に篠ノ井のあたりから何カ所も越水し始めていた。
 そして、浅川の水門が閉じられ排水ポンプによる排水もできない状況になり内水氾濫の状態となった。
 そして、穂保地区で堤防決壊に至った。

 堤防が決壊しなくとも、浅川で水門が閉じられ排水ポンプも使ってはならない状態になると、このような浸水状態が1,200haにわたって起こる地域なのである。
 千曲川の水位が下がり排水ポンプが使える状態にならないと何度もこのようなことが繰り返される地域なのである。
 だから、地域の人は、浅川の水門が閉じられ排水ポンプが使えない状況になった時点で避難をしなければならない状況なのだと思う。
 内水氾濫だとそれほど強い水流にならないから、千曲川堤防天端の高さより高いところにある二階三階のある家は避難しなかったのではないかと思う。
 しかし、千曲川が決壊するとその水流のエネルギーは大きいから、2階3階にいても、家ごと流され破壊されることが予想されるので、決壊の恐れや、越水したらすぐ堤防の高さより高いところへ逃げなければならないと思う。
 そういう意味で、避難のタイミングと避難場所を十分検討して訓練しておくことが必要だと思う。

 長野市のあたりからの千曲川は、立ヶ花の狭窄部があるので、ちょっと雨が降り続いただけでこのような状態になりかねない。
 平成7年にもあわやという状況になっていた。

 一方、千曲川の水位が少しでも下がって、千曲川に排水ポンプで排水できる状況になったら、全てのポンプをフル稼働すべきだとおもう。
 浅川に入り込まない水は、別途ポンプ車を出して千曲川へ排水しなければならないと思う。
 ここにいたるまで、下流側の河川管理者等と十分連絡をとり、いつから排水できるかを判断しなければならない。
 下流の新潟県では、途中で日本海へバイパス河川を造り、新潟市街地方面には、水門で流量を調整できるものがあったと思うから、途中のダム管理者とも十分調整を図りながら排水すべきである。
 いずれにしても、千曲川は、裾花川、鳥居川、犀川等を通じて、北信、東信、中信の雨水等が全て集まってくる水害危険地帯であることを十分知って、着実に河川改築拡幅整備をしなければならないと思う。
 もちろん、決壊したところから、どんどん水か入ってくるようでは、ポンプ排水が焼け石に水なので、決壊したところを徹夜してでも早急に塞ぐ必要がある。そのためにも、あらかじめ、担当業者を決めて、待機させておかねばならない。
 骨材等は、千曲川の堤防上等にストックしてあるものや犀川の堤防近くにストックしたものがあるだろうし、コンクリート製品工場の(株)高見沢もあるし、(株)宮下や(株)長西とかいくつもの砂利等の骨材業者も千曲川近辺にある。
 早急に決壊部分を応急工事し、濁流の浸水を防いでほしい。

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