SSブログ

この頃思うこと 20210812 [感染症対策]



1.中等症も自宅療養というニュースが踊った。
 感染症爆発は、自然災害である。
 通常の怪我(けが)や病気ではなく、異常な災害事態である。
 そして、感染するという重大な特徴がある。
 これらを踏まえて、対応するように制度が整備されつつ来ている。
 感染爆発に対するには、何度も書いたが、早期発見、早期完全隔離、早期治療が必要である。


 ここで早期発見とは、諸外国であるいは国内での最初の感染発見により、早期発見の体制が動き出すようにすることになる。
 病院で分かる、死亡で分かる、水際で分かる、相談で分かる、健康診断で分かる、接触者検査で分かる、専用の検査で分かる、定期検査で分かる・・・と検査が適切に実施されなければならない。


 次に早期完全隔離とは、感染者と感染者以外とを完全に隔離することにある。
 つまり、感染の疑いがあるものを含め感染していない人から隔離して収容しなければならないことを言う。
 だから専用の伝染病院を作っていたし、原則入院という制度としてあったのだろう。
 しかし、中等症も自宅療養というのは、そもそも感染対策を放棄した、治療を放棄したとしかいいようがない。
 感染対策を放棄したというのは、自宅待機、自宅療養の問題のときに、隔離をせず、検査陰性証明もなく、家族を接触させ、家族が場合よっては感染者本人が外出して他人に感染させる恐れを作ってしまっている。
 治療に関して言えば、感染していれば、症状がなくなり、ウィルスも保持していないことを確認してから退院すべきもので、そこまでは、治療を継続しなければならない。
 ウィルスに感染していることが分かれば、隔離してウィルスがなくなるまで治療しなければならないのであって、この治療をしないことは、診療拒否又は遺棄することになる。
 刑事犯罪に遺棄罪というものがある。保護責任を負うものが遺棄すれば一般のものより重い刑罰が科される。
 法令で入院治療するとしておきながら、自宅療養していなさいで、実際に医師や看護師も行かない事態になれば、正に遺棄罪だと思う。
 そもそも医療体制の窮迫のみをもって自宅療養にといっている点からすれば、医師看護師の治療ができないことを想定しているはずだから、自宅療養に医師看護師を回せるはずがない。
 入院していても手が回らず、病院で放置されたまま、死ぬものが出てくることを念頭に置いているのだろうから矛盾している。
 自宅で感染したまま死亡すれば、一般の人は、通夜葬儀埋骨等、あちこち動き、いろいろ多数の人を巻き込み感染を広げるリスクが高く、対応してもらわなければ、腐敗していく死体のそばで暮らさなければならない。
 自宅でということが、感染対策上あるべからず対応であるとしかいいようがない。
 仮設病棟や仮設病床、テントその他で療養し、死亡した場合は、遺族に連絡し、専用の火葬場で火葬まで済ませて、感染爆発が収まってから、遺族に遺骨を引き渡す体制をとるべきだろう。
 前にトレーラーコンテナ焼却炉、火葬機をと書いたことがある。

 感染者の隔離の点では症状がなくとも隔離しなければならないのである。
 ここらへん感染対策を忘れているのではないか。
 完全隔離で端的に分かるが個人の自由の制限が必要なのである。
 隔離は感染が分かっているものから拡大するのを防ぐことであるが、感染が分かっていないものから拡大を防ぐには、不要不急の外出制限、不要不急の場所への外出制限等が問題になる。
 重大性により全ての外出を制限することもあり得ると思う。


 次に早期治療については、大体新規感染症は、治療方法がない状態でしばらく自然免疫が有効に機能する環境を整えているだけのことが多く、順次、既存の治療法のうち有効性が期待できるものがあるか、試行錯誤を繰り返すのが常態であろう。
 そして有効な治療方法を発見又は開発したらそれを投入していくものであろう。
 今回も、各国で研修施設等に隔離しながら状況把握と治療の試行をしていたものと思う。アビガンその他が話題に上り今は既存薬では2種類ほどが有効として使われている。
 その他に、抗体血液の輸血、抗体カクテルの投与、他の治療法の開発が続けられており、ワクチンもrメッセンジャー利用のものが従来の何分の一かの短期間で開発され、世界中で投与が始まっている。
 いずれにしても治療の完了は、ウィルスが体内に残っていない、陰性が証明されて初めて終わるのであって、それ以前に自宅等へ戻すのは、感染のリスクをばらまくものでしかない。
 ここでは、陰性証明のためのPCR検査等の正確度が70パーセント程度と言うことが、リスクとして残っている。
 精度アップが望まれる。何度も検査したり、検体を鼻、喉、唾液、痰(たん)、大小便、血液等も併せて検査したり、犬が嗅ぎ分けられるなら、臭い分析機を開発し、検査するなども期待したい。
 その他超音波検査やレントゲンやMRなどのように非接触で検査できるものを期待したい。
 血液中にあるいはリンパ液中にウィルスの兆候があるものを検出できるのではないかとも思う。
 検査機器の一層の改善開発を望む。

 結局感染症対策の点からすると、公共機関を使って帰るようにしたり、自宅待機、自宅療養にしたり感染のリスクを大きくすることばかりしていたような気がする。

 感染症対策は、既存のベッド数の中で感染者用を確保するのではなく、広い敷地等を持つ基幹病院等に仮設病棟や仮設病床を必要数確保して対応すべきで、感染の真っ最中に、感染患者等をあちこち動かすべきではない。
 医療関係者の数が足りないときに自宅訪問医療など矛盾で対応できるはずがなく、感染リスクを感染者・家族・医師看護師等があちこち動き感染を広げることでしかない。

 あらゆる医療機関が、感染者が来ることを想定した感染対策病院になっていることが理想なので、整備していくべきである。


2.どちらにしても、医療スタッフ、仮設病棟病床、医療機械器具、医療薬、医療関係品等の十分な自給増産体制が必要であるので、怠りなく、人材を集めて増産体制を敷くべきである。世界中でも必要としているので、少しずつ諸外国へ提供していくべきである。

 繰り返して言えば早期発見、早期完全隔離、早期治療が必要なので、その環境整備を怠りなく充実してほしいと思う。
 遠隔診療、AI診療・エキスパートシステム、遠隔監視、自動機械、ロボット、自動検査機、モバイル機器、電源トレーラーコンテナ・・・も整備を必要とすると思う。
 殺ウィルス・消毒、換気、洗浄、非接触の施設設備の普及も怠りなく普及してほしい。


この頃思うこと 2021/7/21祈る ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。