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風 [文化]

 昨年の清水寺の漢字一字は「変」であった。
2008年平成20年は、変乱といった方が良いくらいだった。
変革という言葉は、その実も無く、空しく響くばかりだった。
 行きすぎているものが多いので、「へ」から「ふ」へ少し戻して考えてみた。
 思いついたのは、風(ふう)。

 年末恒例のNHK紅白歌合戦、前半の最後が、白組は「千の風になって」、赤組は、「風に立つ」でした。
 ふと、日本において、風という言葉は、特別なものがあるのではないかと感じた。

 風俗、風習、風土、風流、風情、風華、風格、風景、風光、花鳥風月、風樹、風味、等の漢字を並べてみても広い分野で使われている。
 風を知るものは、日本の文化を知ることができるのかも知れない。

 また、仏教でも、地、水、火、風、空、識、と並べて、よく使われる。

 風には、本質として「動き」、作用として「生長」が充てられている。
 生きているということは、動いていること。
 変化し生長していることが生きているということなのだろうか。

 ア、ヴァ、ラ、カ、キャ。
 アビラウンケン ウン。
 ア ウン。
 風はウン(hum) 識もウン(hum)。

 今年は、清風を見ることができますように。

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