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Day Afterを見て その2 [課題 治水・利水]

Day Afterを見て その2

 治水のための生活地の埋め立てかさ上げ、堤防のかさ上げ、水門、治水施設、排水機場の整備、その他治水等施設等の整備は、本質的な対策である。
 最近、そちらが間に合わないので、避難ということがよく言われるようになった。

 このことについて、映画の中で、いくつか指摘している部分があった。
 地下鉄は、使えない。
 道は、使えない。1台水に浮いて、立ち往生すれば、その道は、車でふさがれて、車が動かない。
 歩いて行こうにも、押し寄せる流れが強ければ、たとえ水深30cmでも、足がすくわれて立っていられないので、歩いて逃げることもできない。
 救援も、ゴムボート、ヘリコプターぐらい。これらも天候、流れの速さ等により使えない。
 電気等ライフラインが使えない。下水道が機能しない。
 停電のみならず、水没により機能停止する機器が多い。
 水深にもよるが3階から以上の階は、水没からは免る。

 避難の時間がどれだけ必要なのか、確保できるのか。
 映画の中では、最大の人口集積地帯の市民の救出をあきらめ見捨てた。

 海が近いところの扇状地の人口密集地帯は、かなりの距離が水平で、地形的高台が近くにない。避難距離は非常に遠い。
 大体人口密集地帯とか都市は平地が多いので、相当遠くまで逃げなければならない。
 現実的に避難可能だろうか。
 アメリカのニューオリンズのハリケーン被害のときは、どうだったのだろうか。
 何人が避難できずに残されたのだろうか。
 道路が片側一車線の狭い道で、ある方向へ行くのに、その道しかないようなひどい道路整備の状況では、逃げられないのではないだろうか。
 また車も通れないような細い路地だらけの住宅地では、車で逃げることができないので、徒歩で逃げなければならない。避難できるだろうか。

 避難してどこに何日居るのだろうか。場所はあるのだろうか。

 避難はあくまで、それしかないときの対策でしかない。
 毎年何回も住居、車その他の財産が水没破壊されて、どうやって暮らせるのだろうか。 年に2から3回被害に遭う都度、その都度何千万円も見舞金がもらえるのだろうか。

 抜本的な、本質的な対策を着実に行うべきである。
  
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