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漢字文化圏 [文化]

 漢字文化圏

 少し前に、民放だったか良く覚えていないが、ベトナムと日本の関わりに関する内容だったと思うが、ちらっと見たときに、漢字を文章にして使っているのが映された。
 ベトナムでも漢字で書けば、ある程度通じるのかと思った。

 中国は、漢字を使っているので、かなり略字が独自に発達しているらしいので、分からない漢字もあるが、何となく分かるものもある。
 韓国では、ハングルと漢字と両方使ったり、混在して使ったりしている。
 ハングルの発音でも、漢字の日本語の発音に近いものも結構あるようだ。
 漢字の発祥は、中国にあるが、読み方というか発音は、それぞれ異なるのが残念だ。

 しかし、漢字は優れていると思う。
 表意文字であるが、日本では、万葉仮名のように表音文字としても使ったりもしている。
 今の若い人たちも、表音文字として使っているものがある。

 漢字を使っていると、何となく親近感を覚える。
 同じ文化を共有している、と思うのである。

 王羲之の書がよく、NHKで取り上げられたりしているが、字も綺麗だが、楷書や行書、など字体を開発した人らしい。
 弘法大師空海が、王羲之の書を学んで日本に戻ってきて、その書について、興味を持って学んで、色々造ったようである。
 篆書とか、飛白体とか、形象文字とか色々やっている。

 これらの試みからひらがななどが生まれ五十音を造る契機となった気がする。
 弘法大師空海の宗教を真言宗というのも、言語について良く学んだ、いろいろ造ったこと、また、それぞれの国での言葉を尊重したことも良く表す命名だと思う。
弘法大師の、「声字実相義」の頌や偈も素晴らしいが、「声字分明にして実相顕わる」という言葉がとても気に入っている。
 空嘘な言葉、いい加減な言葉、嘘の言葉、ごまかしの言葉、分かりづらい言葉、曖昧な言葉、明確でない言葉でなく、音声や文字が分かりやすく明確なものであれば実相が顕われるということに、声字、言葉、言語の体、相、用が簡潔にまとめられている気がする。

 

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